毎月配当投信を買おうとしているあなたへ
ファイナンシャルプランナーから言えることは、
毎月配当投信は、扱いが難しい商品だということ。
第一に、配当を目的で保有するので、基準価額の変動時の対応が遅れる。
具体的には基準価額が下落したならば損きりのために売却できるのか、
基準価額が上場したならば利益確定で売却できるのかということ。
第二に、お小遣い確保をもくろむ人向けの商品であること。
もうけるための仕組みを犠牲にしていることは、多くの人が批判している。
それでも毎月配当投信を買いたいあなたには、
お金に対する品性と現状認識を問い直したい。
例えるなら、あなたが家計を奥さんに任せている、
サラリーマンの亭主だとしてみる。
物入りで家計が厳しい月に奥さんが
「今月厳しいから、お小遣い半額で我慢して。ボーナスで穴埋めするから」
と言う奥様と、
「今月厳しいけど、なんとかやりくりしてみるわ」
と言う奥様、どちらが良い奥様だろうか。
前者はわかりやすいが負担が発生し、
後者は負担は無いが、やりくりの方法が不明だ。
やりくりの方法は、倹約か、借金か、貯金の取り崩しか、
いずれにしろ無いものはどこかからか持ってくるしか無い。
投信運用会社は家族ではない。信じることが幸せにつながると、
言いがたいのが金融界の実際だろう。
気ままに使えるお金が欲しいからとたどり着いたのが、
毎月配当投信だとしたら、投資の実際が見えていないと自覚するべきだろう。