持ち家VS賃貸…最適解から考えてみる(1)
持ち家VS賃貸、FPに限らず金融業界人の持ちネタです。
多くの意見がネットに転がっていますが、もどかしい読後感が残ることが多いです。
その理由として大きいと感じるのは、「持ち家価格の下落にそなえる」話が重すぎるんですよね。もちろん値上がり続けていれば考えなくても良いのですが、リーマンショック10周年ではとてもできません。とばっちりなんでしょうが、そのほかの費用のことは、「ケースバイケース」片づけることが多いですね。
持ち家がいいか賃貸がいいか、どうしても損得の話に行きがちですが、
最も重要なのは、「生活に支障ないこと」ではないでしょうか。
端的に言うと、
「持ち家の高値売却が成約したが、次の物件が決まらず仮住まいが長引く」
のは、持ち家派の日常生活を損なう事だろうし、
「格安の賃貸物件があり複数物件を借りているが、行き来が外廊下で不便を感じる」
のも、賃貸派の日常生活を損なう事でしかないでしょう。
理想は柔軟に賃貸と持ち家を行き来することですが、実際にはむずかしいことはみなさんご存じでしょう。近年特に困難だと話題になるのが、
「売れない自宅」と、
「高齢者の賃貸貸し渋り」
だと想いますので、その2点を回避する事を主眼に最適解を考えるのが良いのではないでしょうか。
次回、具体的に検討していきます。