ファイナンシャルプランナー大森信侍の日記

ファイナンシャルプランナー 大森 信侍(おおもり しんじ)がお金に関する事をつづる日記です。

意識高い投資スタンスはアベノミクス相場が育てたか

ヤフーニュースで、株式会社マネネ 代表取締役社長CEO 森永康平氏による記事を読んでの感想を。(記事はダイヤモンドオンラインからの転載)

http:// https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181014-00181908-diamond-bus_all

私が見るに、この記事の要旨は

・ルーキー投資家の投資スタイルに「インデックスファンド」の「積み立て」が多い事に違和感

・ルーキー投資家の相場や、投資知識への関心が低いのは問題

・「インデックスファンド」の「積み立て」は常に最善とはならない

と言ったところで、他にもコスト高で分の悪いアクティブファンドの擁護や、投資経験は価値があると旨の記述もあるが本エントリーでは取り上げない。

 

それぞれの論旨について

・ルーキー投資家の投資スタイルに「インデックスファンド」の「積み立て」が多い事に違和感

→インデックスファンドはわかりやすいのが大きい。アクティブファンドは結局ファンドマネージャを買う側面が大きい。それなら株を買った方がずっとすっきりする。けど、ビギナーが買いたい有名企業の個別株はとにかく高い。少ない手持ちで真っ先に買うのは博打にちかい。

 

・ルーキー投資家の相場や、投資知識への関心が低いのは問題だ

→問題無い。相場の勉強は損切りを迫られる状況になって初めて勉強するのが実際ではないか。そのきっかけになるであろう損失は小さい方が望ましい。金融知識も同様に年末調整では済まなくなってからが本番。

 

・「インデックスファンド」の「積み立て」は常に最善とはならない

 →ごもっとも。なのですが、損が出たとき、アクティブファンドにしろ、個別株にしろ「外した」としても参加者しか責任は取れません。インデックスだから相場のせいで済ませるのも問題ですが。参加者本人が納得できる範囲での投資で良いのでは。ネット定期で満足してないだけ見込みがある。

 

ルーキー投資家の安全志向は、金融投資のコモディティ化の結果、資産防衛を主眼とした安定志向の参加者の増加があると思われます。金融知識の必要性を痛感しているFP業界人としては、心強い社会状況です。森永様、本業頑張ってください。高知県で活動の際は、お手伝いできるかもしれません。その際はよろしくお願いします。